吾野という土地、歴史との対話。
吾野宿の門からみえたのは、
今と昔とが重なり、常に発生する物語でした。

写真撮影:柴田正継

あれからどれくらい経ったのだろう。
不思議な行進に導かれるように、ストーブ前に座る老人(ゴーレム佐藤)のもとに傷ついた男(田口和)が訪れる。
今日は100年に1度の奇跡が起こる日。会話を重ね、やがて思い出される日々。打ち明けられなかった思い。
風車はまわり、そして……。

250年続く旅館をひとりで切盛りする女将、美咲(川津望)。
今日は久しぶりに神崎(月読彦)という来客があるらしい。
薬罐の付喪神勘助(山田零)、訪問着の付喪神錦(今井歴矢)そして座敷童(伸枝)の遊ぶ中庭。
どこからともなく現れる岩田信之(田口和)と美咲はすっかりよい仲だ。

「帰ってくる、帰ってくるよ」精神に支障をきたしている長男秀人(上野憲治)が叫ぶ。彼は帰ってきたのだ。
美咲の夫康史(ゴーレム佐藤)、7年間の失踪から夢のように。

どこか様子のおかしい康史は何故失踪したのか。それから奇妙なことが旅館で起こりはじめる。
そう、わかっていても口にしてはいけないことと共に。


舞台は吾野。3章からなるプロジェクトなづきによる物語絵巻。


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プロジェクトなづき 吾野宿公演 「門」

●日時:2023年5月20日(土)--open 18:30/start 19:00
●料金:¥3,000(要予約)

●出演
今井歴矢 上野憲治 ゴーレム佐藤 川津望 田口和
月読彦 伸枝 山田零 / 大河原義重(吾野宿再生と吾野を語る会)
●音楽今井歴矢
●音響: Michael's Wink
●照明月読彦
●映像撮影:迫村勝
●写真撮影:チャーリー河村
●作・演出川津望 月読彦
●演出助手田口和