まほろばダビングは、数年前に月読彦が作ったダンスパフォーマンス作品「またあした」が土台となっている作品である。
初演は2017年5月13日にyurinaと罪/つくよみ(月読彦のダンサー名義)によっておこなわれ、のちに今井歴矢、上野憲治が所属する奇天烈月光団で集団的な作品として再演された。
「みつめあう」力に重きが置かれ、独特のエロティシズムが敷かれている。また靴が舞台上に無造作に投げ出され、いまはもういない人への鎮魂の意味も内包している作品である。
まほろばダビングは、この「またあした」という作品をアレンジした作品である。即興的に台詞を演者が話し、時計を見る動作などを踏まえる。プロジェクトなづきにおける強度の高いエチュードとして、今後もアウトプットされるだろう。

日時:2019年2月22日(金)
場所:アートスペース.kiten

●出演
川津望
月読彦
伸枝