《ミュート・ディスタンス》で初タッグを組んだ三人を軸に、プロジェクトなづきに参加したメンバーでの公演が決定。
ダンサー 貝ヶ石奈美、音楽家 山崎慎一郎主演。そして詩の書き手 川津望、劇作家 月読彦、音楽家 方波見智子が紡ぐなづき外伝!
電車に乗り
ふと本から顔をあげると
無数の天使が翼をひろげる夕焼け
腹の底で父の欠ける音がする
母の欠ける音がする
世界を逆光が支配する日
庭先のバラは 戦火のように
ーー待っているあいだビールを呑んで黙するしかなかった
会わなかったひとびとは
変わらず前の面影を残して
帰ってきて死んだように眠った
生者が死者となり
手をそえた棺の重さに貫かれること
ひとつの身近な空間がひとつの種子によって閉じられようとしていることもまのあたりにした
閉じられる空間を行為にしてゆく
つまり花もまたみつけがたい行為なのだと
なにがほしいの
永遠
思考は一種の受胎
語りえぬものを帯びて
事物にそんざいがそそがれてゆく
天使の翼の延長
それは「身体から精神への無限の距離」の短縮である
●日時:2020年2月20日(木) open 19:00/start 19:30
●場所:アトリエ第Q藝術 1Fホール >>会場地図
小田急線「成城学園前」駅下車 徒歩3分 オダクル成城学園前第1駐輪場となり
●出演
貝ヶ石奈美/
山崎慎一郎(やましん)/
川津望/
月読彦/
方波見智子
●楽曲提供
米倉香織
●照明
早川誠司
フライヤーデザイン:山崎慎一郎
フライヤー