吾野宿にて『プロジェクトなづき 吾野宿公演 門』。
古い宿場の、これは旅籠だったのでしょうか、不似合な大名屋敷門をくぐると、そこは不思議の世界!
詩人川津望が作、主演の芝居『門』は、時間も空間も自由に飛びながら、そこに跳梁する付喪神、座敷童子と人間たちが繰り広げる、実は人間臭い現世と異界が同居する物語でした。
とにかく演者がすべて素晴らしい。
ヤカンの罐助、キモノの付喪神錦のコミカルで異界感たっぷりの言葉と所作、座敷童子は、これほど座敷童子を感じさせる存在を初めて見ました。
そして半ば狂気の、俗っけ満載の人間たち、そして何より美咲の大迫力の演技には、身を乗り出して没入しました。
吾野まで、無理してでも行ってよかった。みなさん、ありがとうございました。あ、ヤカンのっけた山田零さんとツーショット、撮りそびれた。
公演評:田野倉康一 様