プロジェクトなづき 吾野宿公演 「門」
お客様のご感想・公演評








昨日はゴーレムさんの参加する舞台を吾野に観劇しにバイクで往復140km。
行きは横田基地公開の交通制限で3時間近くかかったけれども、帰りは70分w!
参加されてた全員で一つの映画を作って観客が受けとっていく。同じ場所で時間が流れて景色と音が変わっていく。
再演希望!


感想:Hikaru Watanabe 様
Twitter @Ushxue





吾野宿にて『プロジェクトなづき 吾野宿公演 門』。
古い宿場の、これは旅籠だったのでしょうか、不似合な大名屋敷門をくぐると、そこは不思議の世界!
詩人川津望が作、主演の芝居『門』は、時間も空間も自由に飛びながら、そこに跳梁する付喪神、座敷童子と人間たちが繰り広げる、実は人間臭い現世と異界が同居する物語でした。
とにかく演者がすべて素晴らしい。
ヤカンの罐助、キモノの付喪神錦のコミカルで異界感たっぷりの言葉と所作、座敷童子は、これほど座敷童子を感じさせる存在を初めて見ました。
そして半ば狂気の、俗っけ満載の人間たち、そして何より美咲の大迫力の演技には、身を乗り出して没入しました。
吾野まで、無理してでも行ってよかった。みなさん、ありがとうございました。あ、ヤカンのっけた山田零さんとツーショット、撮りそびれた。


公演評:田野倉康一 様





【異界は至るところに・・・】


秩父街道沿いの吾野宿で踏み迷う。
異界は至るところにありました。
ほんものの古宿を会場にした「プロジェクトなづき 吾野宿公演」の観劇のはずだったのに…。

公演中は役者も観客も全員ほんものの妖怪と化していた…。


あの座敷童子ちゃんも付喪神さんたちも、完全にほんものでした。
(そうとしか思えない感~~~)

異界の入口めいたトンネル、名前の消えた(消された)立入禁止の神社、誰ものぼれない岩のうえに立つ弁天さん…。

すべてがほんものでした!
吾野は時空の歪みがきりひらいた別天地ではないのだろうか?


公演評:添田馨 様





吾野での観劇に感激


その理由はたくさんある。当日までがそもそも楽しみだった。主催からの情報はなんとも気持ちが昂まるものだ。投稿にあわせて私もカウントダウン。会場へ向かう一人旅も楽しかった。変わっていく車窓からの眺めや乗り降りする人たちにその土地の匂いを感じる。駅へ着く。はるばる来たぜ感。古い宿場町。会場への道にますます昂まる。見えた!あそこだ!主催の2人の姿が見える。いらっしゃーい!来たよー!中に入ると先客の知ってる方々のお顔も嬉しく和む。オープニングアクトの言葉のない歌声が空間に広がる。場を変える。そうすっかり異空間が仕上がっていく。風に溶けていく。。。
そして舞台の始まり。あやかしどもが入ってくる。笑ったり耳を傾けながらすっかり化かされはじめた私。場面はすすむ。台詞を聞き漏らすまじ。理解したいタイプ。そんな理性は役者の表情や声で感情の方へシフトチェンジ。
ああーーーーひとりひとりがその人らしく生きそれでも思いを遺してることが突き刺さる。その思いがその建物を満たす。ふっと風に消え、最後に現れたのはその場の所有者、現実。いや、消えてるようで消えてはいない。その場に住み着く妖の言葉を聞きながら幕。ふわっと思う。観ていた私たちは実在したのか。
屋内の公演の場合は、バサっと幕が降りたり、暗転したり、その瞬間にドッと感情が溢れだし大泣きすることも多い。今回は野外。ショック状態にはならずしばらく座ってボーっと風に吹かれてた。

お蚕さんだったのかなぁ。桑の葉っぱ食べてたしなぁ。お蚕さんを食べてたし、お蚕さんがチラチラ見えたりw 意識が行ったり来たりするお兄さんのこともも少し振り返りたい。常連のお客さんが現れたタイミングはいつだったか?

主催や制作や役者のみなさまありがとうございました。も少し妄想いたします。批評の才はなく感じた想い感想文でした。本当に楽しかったです!いえ楽しいです!



吾野は関所のなかった街道の宿場町。そこをワイワイと時にひっそりと行き交う人々や、筏となり大きい川を流れる材木たちが目に浮かぶ。大河原さんともたくさんお話できてよかった。思いの人だ。好き!
月さん、よくぞこちらでなされました!場所、本、人。三位一体!のお芝居でした!蔵のご案内もありがとうございました!

帰ってきたら、毎日使う道具たちがやたらと気になる。余韻に包まれている。熱量が熱量でかえってくる。その余韻に引きずられながら、また次の熱量の場に身を置く。

生きてるのか死んでいるのか。もはや気にしない。


感想:プロデューサー 梅田まりあ 様